『外貨ネクストネオ』では、同一通貨ペアにつき異なる売買区分のポジションを同時に保有する、いわゆる両建て取引の可否設定を選択できます(初期設定では両建て取引「なし」となっています)。
お客様は当社で両建て取引を行うことはできますが、両建て取引は、スプレッドコスト(売値と買値の差)が二重にかかり、スワップポイントも売建て買建ての双方で異なる場合は、逆ざやが生じる恐れがあることや、売値と買値の価格差についてもお客様が二重に負担することなどから、お客様にとって不利益となることがあります。当社では、お客様が上記の特性を充分にご理解のうえ、ご自身の判断により設定を変更することで両建取引を行える仕様としております。
当社では、両建て取引における必要保証金額の算定に「MAX方式」を採用しております。
※ワンクリック注文の設定がなされている場合は、両建て取引を「あり」に設定されていたとしても、両建てでのお取引は行えません。
以下で、スプレッド(売値と買値の差)が広がった場合に、「両建て」状態であっても評価損が拡大する例を説明します。
【例】「米ドル/円」82.01円の売りポジション10万ドルと、85.00円の買いポジション10万ドルの「両建て」の場合
●取引レート(評価レート)が「84.00-01円」のとき(スプレッド1銭)
・売りポジションの評価損益:([成立値]82.01円−[Askレート]84.01円)×100,000[ドル]=−200,000円
・買いポジションの評価損益:([Bidレート]84.00円−[成立値]85.00円)×100,000[ドル]=−100,000円
・口座全体の評価損益:(−200,000円)+(−100,000円)=−300,000円
●取引レート(評価レート)が「84.00-02円」のとき(スプレッド2銭へ変更されたとき)
・売りポジションの評価損益:([成立値]82.01円−[Askレート]84.02円)×100,000[ドル]=−201,000円
・買いポジションの評価損益:([Bidレート]84.00円−[成立値]85.00円)×100,000[ドル]=−100,000円
・口座全体の評価損益:(−201,000円)+(−100,000円)=−301,000円
→ スプレッド2銭への変更により、スプレッド1銭のときよりも評価損が「1,000円」拡大
当社では、インターバンク(銀行間為替市場)の状況に応じて、やむなく一時的にスプレッドを変更する場合がございます。その場合にはたとえ同数量の「両建て」状態であったとしても、上記の通り口座全体の評価損が拡大し、条件によっては「ロスカット」の執行対象となる可能性も考えられます。損失拡大の回避目的で「両建て」をご検討のお客様におかれましては、十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。
また、上記の例ではAskレートの変動によりスプレッドが広がっておりますが、実際の取引レートにおいては必ずしもこの通りとは限りませんので、あらかじめご承知おき願います。